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並んで歩いて未来の事をたくさん話そう

「大丈夫?無理しちゃだめよ」 「大丈夫だよ、潔子先輩も仁花ちゃんもいるし」 「こんばんわーっす!迎えに来ました!」 「じゃあいってきます」 「おう、いってこい…

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抱きしめ、そして締め付ける愛しかしらない

期末後すぐの合宿を終えて、通常の練習に戻っていた。部員のみなさんは(清水先輩も含んで)そわそわしていた。だって今日は、ずっと療養中だった先輩が戻ってくる日だか…

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願いはひとつだけ

西谷が来た次の日、おじいさんとおばあさんはお昼からやってきた。何度も何度も来てもらって申し訳ない気持ちになる。おじいさんたちの家からこの病院も近いわけじゃない…

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振り向かないでって言ったのに

「ったく!のやつ!」 の病室を出て、外を歩いていると龍や力があとを追ってきた。思わず悪態をついてしまうのも仕方ない。いつもそうだ。は思ってることがあるはずなの…

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歪んだ笑顔で微笑んで

置いていってほしかった。あたしの方に振り向かないでほしかった。あたしはお母さんにさえ嫌われてしまう、どうしようもない人間で。みんなみたいにキラキラした存在と一…

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背を向ける人

いつ学校に戻るのか、その問いにはっきりと答えることができなかった。だって、秘密にしていることがまだあるから。ちゃんと返事をしないあたしに不思議そうな表情を浮か…

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止まれ、通りすぎる前に

夏がやってきて、じっとりとした暑さを感じる日が増えた。おじいさんとおばあさんは三日に一回お見舞いに来てくれる。必要なものを持ってきてくれたり、今後必要な書類を…

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君の罪、わたしの罰

目を覚ますと、すべてが終わっていた。最初に目に映ったのは病院特有の白い天井で、そのあとあたしの様子を窺いに来た看護師さんが目を覚ましたことに気付いて、医師を呼…

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君が居た筈の場所

が退部届を出した翌日、俺たち二年生と三年生の先輩たちで朝練を少しだけ早く終わらせて、がいつも昇降口を通るくらいの時間に待ち構えていた。けれど、は姿を現さなかっ…

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世界は僕に優しくなかったから

授業後にアルバイトに向かってシフトが終わる時間までひたすら働く。アルバイト先をあとにして、家までの道のりをのんびり歩いて帰る。大地さんに退部届を出して、あたし…