あひみての

クラシックとサイレンを鳴らして

朝からなんだかそわそわしているなぁ、とは思っていた。久しぶりにお互い非番で――どこかの誰かさんの陰謀を感じなくはないが――、外に出かけるのもいいけれど家に居た…

あひみての

青春を気取ってみただけ

朝から歌姫先輩と硝子先輩とわたしで構成されているメッセージアプリのグループトークにメッセージが送られたことでスマートフォンが震えた。内容を確認すると、歌姫先輩…

あひみての

せめてもの保たれた愛情

伊地知くんから一級の術師が捕まらないから、誰か紹介してほしいと連絡が入ったのは夜遅くのことだった。たまたまその日の仕事が十八時で終わり、屋敷の離れで日課の鍛錬…

あひみての

daydream-cinema

高専も任務も休みで、虎杖たちは原宿だかに行くから、と遊びに行った背中を見送って、都内にある津美紀が入院している病院に向かった。いつもなにかの変化があるわけでは…

あひみての

骨とベガ

五条先生の元で世話になる前、僅かな期間だけ俺と津美紀の世話をしてくれていた女性がいた。毎日小学校が終わり家に着いた頃に現れて、夜が更けていくと仕事に向かうその…

あひみての

わたしの青春に戻ってく

直毘人さんに頼まれた呪物を高専に持ってきて、担当がいないからと顔見知りである伊地知くんに渡すと、いつの間に戻ってらっしゃったんですか、などと言われた。わたしが…

あひみての

抑え切れない情動の為に今日はある

会合の日だと聞いていた朝が来てしまった。どうやっても逃げることが許される状況ではないため、五条に任務が入って会合に来ないことを願うことしか自分にはできない。い…

あひみての

愉快か沈黙かそれとも無罪か

禪院家に縛り付けられるようになってしばらく経った。日中は耄碌した爺たちの罵詈雑言を聞き流し、食事は真希と共に取り、夜は一人で静かに眠る。十種影法術のうち二種類…

あひみての

カーテンの姿をした牢獄

なるべくなら足を運びたくない場所に足を踏み入れれば、ずっと世話になっていたばあやに捕まりそのまま老害たちが蔓延る屋敷の奥の部屋に連れていかれる。襖を開け、ばあ…

あひみての

大人になった君に革命が起こせるかい

恵たちの世話をしてから、いつも通りシフトに入ろうと店に行き準備をする。化粧を整えて、それから髪の毛をセットアップした。口紅は真紅の派手なハイブランドのもの。甚…