王子/ガラスの靴は用意しておいたよ
たまたま橘高の家の近くを通る用事があったので、本部に行く前に一緒に行くかどうか聞いたところ、ちょうどたくさん貰い物のジュースがあり、作戦室に差し入れようと思…
The spring kidnap you.
たまたま橘高の家の近くを通る用事があったので、本部に行く前に一緒に行くかどうか聞いたところ、ちょうどたくさん貰い物のジュースがあり、作戦室に差し入れようと思…
嵐山の恋人であるの左手の薬指にはなにも嵌っていない。付き合って一年目の記念にペアリングをプレゼントしたにもかかわらず、だ。もともと嵐山が拝み倒して始まった関…
生駒隊の作戦室の定位置で、スマートフォン片手にぽちぽちと何かをしている生駒を尻目に、詰将棋の問題集を眺めていると、生駒が水上を呼んだ。近づいていけば、生駒の…
「社長の息子に告白されたぁ!?」 「ちょ、響子! 声がでかい!」 旧友である沢村の声が辺りに響き渡る。周囲の視線が自分たちに向けられているのを感じながら、彼…
薄汚れた自分たちの星の空を見上げるたびに思う。他の星では空というものはもっときらきらと輝いていて、それでいてどこか澄んでいるような、心が洗われるような感覚を…
「いっけな~い! 遅刻、遅刻」 「ついに頭沸いたか?」 朝食の準備をしている二宮の隣でそんなことを言っていると、鋭い言葉が投げつけられる。悪ふざけをしている…
好きなお菓子の話をするならば、それはもうきのこが山型になった某お菓子会社のチョコレート菓子がは好きだった。従姉妹の那須はアで始まってトで終わるチョコレート菓…
太刀川との関係はよくわからない、と自分でも思う。あえて名前をつけるとすれば、クラスメイト。もしくはクラス委員長とクラス一の問題児。もしくはボーダー隊員と市民…
諏訪が初めてその女を認識したのは、大学構内にある数少ない喫煙所で定期的に顔を合わせる男の隣に立っていたときだ。男の腕に自分の腕を絡ませて、なまめかしく寄りか…
その微笑みに意味などなかった。 佐鳥はただいつも通り三門市民であるイベントの参加者に微笑み、手を振っただけだ。アンチボーダーをなるべく生み出さないために、…