あひみての

からっぽを含んで夜は萎びる

都立呪術高等専門学校において入学式や卒業式、修了式が盛大に行われることはない。四月の第一週の木曜日になると新入生は登校することになっていて、入学式が行われない…

あひみての

迷い子はランプに灯をともす

高校を卒業すると同時に甚爾は禪院家という腐った溝川の中のような世界から出ていくことに成功した。気がかりがなくはなかったが、腐った世界にいつまでもいる義理はない…

あひみての

ノット・ニュートラルな町

以前世話になった――と言っても甚爾が物心もついていないくらいのときのことらしいが――という父親の弟である叔父に子どもが生まれたというので、祝いに行こうとその人…