呪術

だからもう夏なんていらない

茹だるような暑さの中、呼び出された場所に歩いていけばわたしを呼び出した張本人がすでに居た。悠長にソーダ味のアイスを食べている姿に僅かな苛立ちを覚えて、距離を詰…

五条悟

誰にもあげたくないのに

※「ふるえるまぶたが願うもの」の五条サイド 大人が入れ替わり立ち代わり目の前に現れるのはいつものことだった。その日もよく知らない大人たちにへこへこと頭を下げら…

五条悟

ふるえるまぶたが願うもの

コツコツとローファーを鳴らして朝日を背に歩けば、目の前に寮が見えた。ガラケーの時計を確認すると、時刻は五時十五分。この時間であれば流石に面倒くさいあの男も起き…

乙骨憂太

四月一日の足跡

彼女に初めて出会ったのは呪術高専にやってきて初めての春のときのことだ。 高専内にも季節を感じさせる花木はいろいろとある、とパンダくんに聞いて、授業後に敷地内を…

呪術

恋は不在なまま2

※男主 なんとなく、あの男は死なないものだと思っていた。 出会ったときから五条や夏油とは方向性の異なる変な人間で、そんな彼が嫌いだったことは一度もない。 軽口…

呪術

恋は不在なまま

※男主 ひとが死ぬときというのは、もっと劇的なものだと思っていた。けれど、実際のところはそんなことはないようで。その日は十連勤明けで一日休みのはずだった。連勤…